死ぬことはこわくない、でも
死ぬことはこわくない
というと変な目で見られる。
死ぬことこわくない
こわいのは子供を残すことだけ。
どんなに辛いことがあった日も
また夜は明けて当たり前のように
一日が始まってしまう。
そのことのほうが余程私を闇に落とす。
私に合わせて時は過ぎていかない。
あくまで時に合わせるのだ。
死ぬということは日々の辛い感覚から解放されること。
感じず自由になれること。
死にはしない。
生まれた以上責任がある。
今はとくに。
今は死ねない。
でも死ねないという重圧は
はかり知れないほどはるかはるか遠く重い。